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まだまだ

2006-07-09 (Sun) 21:18
昨日の居合でまたまた意識のかわる注意を受け、ホンの少し開眼。


基本をみっちりとやりました。
血振り・抜刀・納刀、そしてそれらの集大成、
横一文字真向下がって血振り・逆袈裟真向その場血振り、です。

血振りは特に何も言われませんでした。わぁい♪
問題は抜刀納刀・・・。

抜刀の位置が悪いようなのです。
刀を引き抜く時に斜めに引いているようで。

なかなか理解できない私に、先生は木刀をササッと用意して、
見本を見せてくれました。

「こんな感じだよ。」
カラカラカラーン!!!!!   えっ。ええええっっ!?

なんと、先生は鞘から木刀を引き抜き、真っ直ぐ正面に向かってそのまま
放り投げたのです。
要は、真っ直ぐに刀を放り投げるつもりで引き抜けと。

いや・・・わかります。わかりますけど!! 木刀あっちに飛んでいっちゃってますけど!!
いきなり木刀放り投げるのは止めて下さい・・・。
ちっこい肝がぎゃふー!!と飛び上がってしまいました。ふぅ。

・・・それは置いておいて。

簡単に聞こえますが、やってみると全然簡単じゃありませんでした。
腕の筋力が足りない。圧倒的に足りないです。
もうすでにムキムキになりつつあるのに(泣)
前に刀を出した時点で支えられる腕の筋力が必要なことがわかりました。
ま、筋力の前にできてないですけどね・・・ふふふ・・・orz。

基本だというのに、きちんとできません。要練習です。


納刀も然り。

普段どれだけいい加減に納刀しているのか、思い知ってしまいました。
動いてはいけない部分で、無意識に動いている。
あああ。


で、今回わかったことがあります。
すべてにおいてできてないところ、それは力加減、でした。

ちから抜いて動かしていい部分で、凄くちからが入っているんです。
要するに緩急がなってない。
だから滑らかに動けてないんだなぁ~と。


超基本の動きなのに、ダメダメな事がわかりました。
まだまだですね。
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正眼に構える理由

2006-06-17 (Sat) 18:27
久々居合カテゴリ更新で。(笑)
練習自体も久しぶりでした!一ヶ月ぶり?(ひでーなオイ)

なんていうか・・・"暑い"んですけど!><
稽古着着ている途中から汗ダラッだら。( ̄◇ ̄;)
夏の練習はキツイっす。
最初の基本ですでに全身汗。軽くサウナです(笑)

稽古着が冬用な気がします。生地厚い・・・。夏用探そう・・・。

夏場の練習にはスパッツを履く必要がありそうです。
なぜって、足にベタつくんですよ!袴が!
動きにく~い(-o-;)
袖も引っかかります。
刀を振り上げた時に汗でひきつれてしまいます。少し長いのかな。
ももひきとか履く理由がわかりましたね。
暑さをとるか動きやすさをとるか・・・( ̄ρ ̄)ハゥゥゥ

幕末は夏の京都で多くの人が斬り合ったのでしょうけども、
いや~暑いだろ!(゜ロ゜)!!
構えているのに汗だけがダラダラと滴る感じが、その場面をを思い起こさせます。
練習中に一人でそんなことを考えながら微妙にニヤリとしている私はタダの変態です。(爆)


では、今日のタイトル”正眼に構える理由”を。

「捨」といって、刀を振り上げる座技があります。
その時、鍔で相手の上段からの真っ向斬りを受けるつもりで、
刀は30度ほど倒し、刃筋を真っ直ぐ相手に向けます。

これがなかなか真っ直ぐ向かない。

斜めになってるというのです。斜めではダメなのです。
斜めでは相手から刀身がはっきりと見え、刀の長さ、位置がよくわかります。
ところが!
刃筋を真っ直ぐ相手に向けると、それは細い線となり、刀の所在は分かりづらくなります。

正眼を構える場合も同じ。

最も美しい正眼では、正面からは鍔しか見えません。
刃が完全に相手の目線に向かって真っ直ぐだからです。
そうするとやはり、刀の長さ、位置を正確に知ることは出来ません。
その判断は生死を分けます。

だから、刃筋は真っ直ぐ。基本の構えは最も正しく最も見破られない正眼。

なるほど、です。
全ての型に理由があるのですねー・・・。


P.S
本日の練習最後に右足親指の皮がずるっと剥けました。
立ち技で後ろにくるっと向き直る型があるのですが、その際、
汗で体育館の床に皮がひっついていたようです。
まだなんとか皮はついていますが、端がやぶれ、真ん中は完全に浮いています。
親指の皮が剥けるのはいいことだよ、と言われましたが・・・

おえ~( ̄◇ ̄;)痛いのキラーイ!
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静かの時

2006-05-18 (Thu) 23:09
居合を始める時には、必ず、「整列!」の掛け声と共に神棚の方向へ、
師範を前に、全員横一列に整列「着座!」の一声で着座します。
「黙とう!」の掛け声でしばし静かの時を迎え、「正面に礼!」で
全員手をついて挨拶をします。
続いて師範がこちらへ向き直り、「先生に礼!」で師範に向かって挨拶。
師範から始まりの一言を頂いて、「お互いに礼!」で挨拶。
そして刀礼となります。

これが全ての始まり。そして全ての終わりです。

私、この黙とうの時間が好きです。
居合に来て、この一連のなかで黙とうをしていると、来てよかった、と思います。

黙とうの間は本当にとても静かです。
私の通っている練習場は、小学校の体育館を借りているので、外の音や、
体育館独特の静けさが周りを包みます。

現代人、関東在住の身に、人工的な音のない世界がこれほど素晴らしいとは。

稽古着に身をつつみ、背筋を伸ばしてする黙とうの時間は人として
とても贅沢な気分を味わえます。
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私のカラダ

2006-04-16 (Sun) 00:55
居合の話を見に来てくださってる方が多いのを忘れていました(オイ)
というわけで、今日練習に行けなかった腹いせ(?)に居合話を。

バランスが大事だ、というお話をしました。
こないだの練習でね、それを痛感したとですよ。

私はバドミントンやソフトボールをしてきましたので、右肩、それに
右半身はかなり鍛えられてます。
バドミントンなんかは右足踏み込みですし、両スポーツとも右腕の右肩
を酷使しますのでね、上、下半身ともに適当に鍛えられています。
ところがですね、まるきし左はつかえません。
ピアノをしていたので指先はかろうじて使えますが、
手、腕、足どこをとってもぎこちありません。
お箸はもちろん、複雑な動きは一切できないんです。

ただ今までは、利き腕でないのだから、左側がうまくつかえないのは当然だ、仕方ないと思ってきました。

でも居合はそうはいかないのですね。

練習の時に注意を受けました。
真っ向で切り下ろしの時に、刃筋がぶれている、というのです。
右腕だけで振っているからだ、と。

力の加減で、右腕で振るとどうしても偏る様なのです。
だから、先生方は一様に、左手だけで振り下ろすつもりでやりなさい、と言います。
右腕は添えるだけだ、と。

また、左を使うのはつらいかもしれない、だが左を積極的に使うことによって、
右にも良い影響がでるから頑張ってやってごらん。ともおっしゃってました。
左を思ったとおりに動かそうとする、意識をカラダに伝達する流れが、右にも生かされるそうなんです。

へぇ~って感じ。

実際、振り下ろす時だけでなく普通の足運びから蹲踞(そんきょ)など全ての動きにおいて、
左右で均等に力がとれていないと、バランスを崩す感覚があります。
頭が揺れてしまうんですよね。
それと刀を振るときも同じなんだよ、とおっしゃっているのでしょう。

で、その日は頑張ってやってみました。

翌々々日。
左腕と左わき腹に激痛が!!
今まで右と同様に鍛えてこなかった左は、予想以上に老化しているようで・・・。
(右は翌日夜に発生しました。(それ遅いのでは・・・)

バランスって大事なのだな、って心底思いました。
精神だけじゃない、カラダにもバランスを。(どこのコピーライターだ)
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マキちゃん

2006-03-09 (Thu) 23:59
最後に試斬のお話を!今日は長いゼ<(`^´)>

合宿感想~その参 試斬初体験~ いきましょー♪


試斬では、本身(本当に切れる刀)を使用して巻き藁(まきわら)を斬ります。
刀は、試斬用に先生方が持ち込まれた重く太めのものを借りました。

巻き藁は前日から十分に水に浸して用います。
合宿所についてすぐ、巻き藁をポリバケツに突っ込み、水に浸します。
巻き藁はポリバケツの高さの二倍近くなので、その日の練習が終わったら、
ポリバケツから取り出し、逆さにしてやります。
このときには水を含んで巻き藁が重いオモイ~><
そしてまた水を足して浸しておきます。
で、夜にもう一度ひっくり返します。これで翌日の午前中に使用可能となります。

ま、合宿のときは夜に皆で騒ぎすぎたので、翌朝ひっくり返す羽目となりましたが。
ひっくり返すのを忘れていたことを思い出した先生の言葉が忘れられません。
「あっ!マキちゃん忘れてた!」
「・・・ハイ!?」
「巻き藁だよ~ぅ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

いや、そんな小話は求めてないので横に置いておいて。(笑)
いざ、試斬!

最初は一畳でまずはチャレンジ。
無理。むりです・・・T T。 はっきりいって全然ダメでした。
初心者は、立った状態で抜き身を構え、左足を引いて、右下へ袈裟切りするのですが、
それでも巻き藁の半分くらいまで刀が食い込むだけ。
それに斬り跡がすでにうねっているんです。><ダメじゃあ~

ということで、半畳に挑戦。
ここでも最初は一畳の時と同じ。太さが変わっても全然斬れず食い込むだけ。
それを見ていた先生が、切り口がうねっているだろう?
刃筋がまっすぐでないから斬れないのだよ、とおっしゃいました。
そして、一度巻き藁に刃をたてて、そのままの角度で腕を振り上げ、
巻き藁を通り過ぎた先まで振り抜くのだ、とアドバイス頂きました。

アドバイスどおり、素直に刀を振り下ろした瞬間。
ストンと藁が斜めに斬れました。

あの瞬間の衝撃は忘れられそうにありません。
ほとんど力はいらないのです。
まさに、ストン、という感覚。手にはほんの少しの衝撃。

それまで巻き藁をガシガシ刀で突っ込んでしまっていたときは、
先へ通る感じなど全然ありませんでした。
それがいきなり刀が通ってしまう感覚。
きっと人を斬るときもこんな感じなのだろうと思い、ちょっと怖くなりました。
(実際、巻き藁一畳分がちょうど人の首にあたる、といわれているそうです。誰だよそんなこと言ったのー><)

半畳は一回斬れたあとは三回に二回はうまく斬られるようになりました。
そのあと一畳もチャレンジしましたが、それはまだまだ。
一度もうまく斬られませんでした。要修行です。

諸先輩方は流石です。一畳くらいは簡単に落とされます。
でも、師範は格段の差でした。

座った状態で、足を踏み込み、鞘から抜刀して下段から上段へ逆袈裟斬り、そのまま直接藁を斬るのです。
そして一度斜めに斬った巻き藁をもう一度重ねます。
同じようにして、上に乗っている部分をさらに半分に綺麗に落とされるんです!!
もちろん、師範が切る巻き藁には一切支えがありません。
(私たちは蝋燭を立てるような心棒に巻き藁を差して斬るのです。)
平均台みたいなのが短くなっている台の端に、巻き藁を立てているだけ。
つまり、師範が斬る時には他に一切力がかかっていない、ということなのです。
だから、下の部分が倒れることがない。

合宿の時は調子が悪い、とおっしゃっていましたが、大変素晴らしいものでした。
やってみてわかる、その凄さ。
眼福眼福vv


ふぅ~語ってしまいました。
この時の私の衝撃が少しでも伝われば、と思います。
楽しいの半分、恐いの半分、悔しいの全部(笑)

本日はこれにて!あでゅ~
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