マキちゃん
2006-03-09 (Thu) 23:59
最後に試斬のお話を!今日は長いゼ<(`^´)>合宿感想~その参 試斬初体験~ いきましょー♪
試斬では、本身(本当に切れる刀)を使用して巻き藁(まきわら)を斬ります。
刀は、試斬用に先生方が持ち込まれた重く太めのものを借りました。
巻き藁は前日から十分に水に浸して用います。
合宿所についてすぐ、巻き藁をポリバケツに突っ込み、水に浸します。
巻き藁はポリバケツの高さの二倍近くなので、その日の練習が終わったら、
ポリバケツから取り出し、逆さにしてやります。
このときには水を含んで巻き藁が重いオモイ~><
そしてまた水を足して浸しておきます。
で、夜にもう一度ひっくり返します。これで翌日の午前中に使用可能となります。
ま、合宿のときは夜に皆で騒ぎすぎたので、翌朝ひっくり返す羽目となりましたが。
ひっくり返すのを忘れていたことを思い出した先生の言葉が忘れられません。
「あっ!マキちゃん忘れてた!」
「・・・ハイ!?」
「巻き藁だよ~ぅ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
いや、そんな小話は求めてないので横に置いておいて。(笑)
いざ、試斬!
最初は一畳でまずはチャレンジ。
無理。むりです・・・T T。 はっきりいって全然ダメでした。
初心者は、立った状態で抜き身を構え、左足を引いて、右下へ袈裟切りするのですが、
それでも巻き藁の半分くらいまで刀が食い込むだけ。
それに斬り跡がすでにうねっているんです。><ダメじゃあ~
ということで、半畳に挑戦。
ここでも最初は一畳の時と同じ。太さが変わっても全然斬れず食い込むだけ。
それを見ていた先生が、切り口がうねっているだろう?
刃筋がまっすぐでないから斬れないのだよ、とおっしゃいました。
そして、一度巻き藁に刃をたてて、そのままの角度で腕を振り上げ、
巻き藁を通り過ぎた先まで振り抜くのだ、とアドバイス頂きました。
アドバイスどおり、素直に刀を振り下ろした瞬間。
ストンと藁が斜めに斬れました。
あの瞬間の衝撃は忘れられそうにありません。
ほとんど力はいらないのです。
まさに、ストン、という感覚。手にはほんの少しの衝撃。
それまで巻き藁をガシガシ刀で突っ込んでしまっていたときは、
先へ通る感じなど全然ありませんでした。
それがいきなり刀が通ってしまう感覚。
きっと人を斬るときもこんな感じなのだろうと思い、ちょっと怖くなりました。
(実際、巻き藁一畳分がちょうど人の首にあたる、といわれているそうです。誰だよそんなこと言ったのー><)
半畳は一回斬れたあとは三回に二回はうまく斬られるようになりました。
そのあと一畳もチャレンジしましたが、それはまだまだ。
一度もうまく斬られませんでした。要修行です。
諸先輩方は流石です。一畳くらいは簡単に落とされます。
でも、師範は格段の差でした。
座った状態で、足を踏み込み、鞘から抜刀して下段から上段へ逆袈裟斬り、そのまま直接藁を斬るのです。
そして一度斜めに斬った巻き藁をもう一度重ねます。
同じようにして、上に乗っている部分をさらに半分に綺麗に落とされるんです!!
もちろん、師範が切る巻き藁には一切支えがありません。
(私たちは蝋燭を立てるような心棒に巻き藁を差して斬るのです。)
平均台みたいなのが短くなっている台の端に、巻き藁を立てているだけ。
つまり、師範が斬る時には他に一切力がかかっていない、ということなのです。
だから、下の部分が倒れることがない。
合宿の時は調子が悪い、とおっしゃっていましたが、大変素晴らしいものでした。
やってみてわかる、その凄さ。
眼福眼福vv
ふぅ~語ってしまいました。
この時の私の衝撃が少しでも伝われば、と思います。
楽しいの半分、恐いの半分、悔しいの全部(笑)
本日はこれにて!あでゅ~